一日に必要な水分量は？

成人の体の約60％を占める水分。

熱中症予防の観点からも水分補給が欠かせないが、正しく水を飲むことは、美容にも大切。

「美しく健康であるためには、栄養と酸素が血液により体の隅々まで届けられることが重要です。水分が不足すると、血液の濃度があがり血流が悪くなります」（理恵さん）

その他、水分不足は便秘やむくみの原因になることもあるそう。

そこで大切なのが適切な水分補給。

「成人が一日に必要な水分量は約2.5ℓです。一方、食事から摂取する水は約1ℓ、体内で作られる水（たんぱく質や炭水化物、脂肪などの代謝によって得られる水）は約0.3ℓ。残り1.2ℓほどを飲んで補う必要があります」（理恵さん）

飲み方のポイント

適切な水分補給は飲み方も重要。
一度にたくさん飲んでも、体にきちんと吸収されないそう。

理恵さんがおすすめするのは、コップ１杯程度の水を常温で１日８回に分けて飲む方法。

「のどが渇いたと感じた時点ですでに水分不足の状態です。渇きを感じる前に、こまめに水分を摂る習慣をつけてみてください」

＜飲むタイミング＞

①起床後　②朝、昼、夕の食事中　③間食時　
④入浴の前と後　⑤就寝前

＋αでおいしく

常温の水をそのままを飲むのが苦手な場合は、レモンを絞って香りをつけると飲みやすくなる。

「酸味が気になる人は、ハチミツで甘みをプラスしてみてください。できればレモンは国産で防カビ剤などが使われていないものを」（理恵さん）

白湯に生姜とハチミツを加えて『生姜湯』にするなどアレンジも。

「白湯を飲むと胃腸などの内臓が温まり、生姜で血の巡りもよくなるので、冷えによる不調の改善も期待できます」。

 
 
●取材協力●

健美食コーディネーター　理恵さん

栄養士、野菜ソムリエプロなどの知識を活かし、健康レストランのメニュー開発や、配食事業のレシピ開発など、食と栄養に20年以上携わる。

2019年より、健美食コーディネーターとして、食事相談や、栄養講座、料理講座などを開催。しっかり食べて健康で美しいカラダをつくる食事術を伝えている。







記事作成日：2022年8月