素肌を守る美容オイルの使い方

夏に向けて紫外線が強くなる季節。日焼け止めによるケアはもちろんだが、保湿でバリア機能を高め、紫外線ダメージから肌を守ることも大切だそう。今回は、トゥヴェール企画部の田中さんにオイルを使った保湿ケアを教えてもらった。

春から強くなる紫外線。肌ダメージを抑えるためには、早めの対策が重要

保湿で紫外線ダメージを軽減

ホホバオイルやアルガンオイルなど、たくさんの種類がある美容オイル。

ベタベタするイメージから夏場は敬遠されがちだが、実は夏の紫外線ダメージを軽減してくれるそう。

「乾燥してガサガサした肌に紫外線を受けるとダメージはより大きくなります。
オイルなどでしっかりと保湿することで、バリア機能が高まり、肌を守ることができます」（田中さん）

オイルの種類

アルガンオイルは、サラッとした軽いつけ心地が特長。浸透しやすく、内側から肌をふっくらさせてくれる。

「抗酸化作用をもつビタミンEが豊富に含まれており、シワやシミを防ぐ効果も期待できます」（田中さん）

ホホバオイルは、アルガンオイルよりもやや重ためのテクスチャー。
肌表面に膜をはり、乾燥から守ってくれる。

「オイルの中ではアクネ菌（ニキビの原因のひとつ）のエサになる『オレイン酸』の量が少なめなので、ニキビが気になる方にもおすすめです」（田中さん）

オイルには精製されたものと未精製のものがあるが、「一般的に精製されたオイルの方が、酸化しにくく肌への刺激も少なめです」（田中さん）

手のひらで温めてから塗るとより肌になじみやすくなる

使い方

オイルは、普段つかっているアイテムにプラスしてさまざまな使い方ができる。

１．ブースターとして
洗顔後になじませてから化粧水を使うことで、オイルが水分を抱えながら浸透し、スキンケアの効果を高めてくれる。
ブースターにはアルガンオイルなど肌への浸透性が高いものを。

２．スキンケアの仕上げに
最後にオイルをプラスすることで肌表面に膜を張り、スキンケアで取り込んだ水分の蒸発を防いでくれる。あらかじめ乳液やクリームなどに数滴加えて、混ぜ合わせて使ってもOK。

３．バスタイムに
洗顔後の肌になじませて湯船に。温まることで毛穴が開き、オイルが肌に浸透する。ゴワついた古い角質をふやかし、ターンオーバーをサポートする効果も。最後は人肌のお湯で洗い流す。

４．クレンジングとして
メイクをした状態でオイルをなじませて、メイクを浮かせる。浮いてきたら、ティシュでやさしくふき取る。その後、洗顔料を使って洗う。

「クレンジングオイルと違い、洗浄力があるわけではないので、しっかりメイクをしているときにはおすすめできません。
肌あれでクレンジングオイルが使えないときなどに、取り入れてみてください」（田中さん）

顔のほか、マッサージするように首などに塗り広げてもＯＫ

スタイリングに使うときは毛先からなじませて、残ったオイルで前髪を仕上げるとつけすぎ防止に

ツヤとまとまりのある髪に

顔以外にも髪や身体など、全身に使えるのがオイルの魅力。

乾燥や紫外線ダメージでパサついた髪に塗ると、ツヤとまとまりを与えてくれる。

スタイリング剤としてヘアワックスの代わりに使ってもＯＫ。
毛先の広がりを抑えたり、ニュアンスのあるウェットヘアに。

入浴後の全身に

入浴後は、身体が温まっているのでオイルが肌に浸透しやすいタイミング。肌表面からの水分の乾燥を防ぎ、なめらかな肌に整えてくれる。

塗るときは、肌になじみやすくするため、表面に水分が少し残った状態で。リンパの流れにそって塗ると、マッサージ効果も。

ボディークリームにオイルを数滴くわえ、混ぜてつかってもＯK。

身体に化粧水を塗ってからオイルを伸ばせば、化粧水の水分を抱えこみながら肌に浸透してくれる

保管は、オイルの酸化をまねく紫外線を避けて

保管は直射日光を避けて

安心して毎日使うため、保管方法にも気をつけたい。

田中さんによると、「常温で直射日光の当たらない場所」でＯＫ。
冷蔵庫や冷凍庫での保存は、かえって劣化の原因になるそう。

「オイルを出し入れすることで温度差から結露してしまい、菌が繁殖していまします」（田中さん）

お風呂場での保管もＮＧ。温度、湿度の高い環境は、菌が発生しやすくなるほか、水分が入ると劣化の原因にも。

「酸化したようなニオイがすれば劣化しているサイン。髪や身体、爪など全身のケアに使い、フレッシュなうちに使いきるのが安心です」（田中さん）

心と身体のケアに

「春先は、新生活がはじまり心も身体も疲れやすい季節。紫外線が強くなる時期でもあり、肌トラブルも起きやすくなります」と田中さん。

オイルはそんなときに心と身体をケアしてくれるアイテム。

「湯船にゆっくり浸かりながら、顔や首にオイルを塗ったり、入浴後にマッサージしたりと、肌のケアはもちろん、リラックスアイテムとして取り入れるのもおすすめです」